朝6時半のモーニングコールでロビーに８時集合。
いよいよ九寨溝へ出発です。

成都の町を車で走っていると・・・
おおーーーっ！これぞ、中国！そうよ、これこれ！
道一杯に広がるチャリンコ軍団。
まさに昔ながらに中国っていうとイメージされる絵じゃありませんか。

昨日空港からホテルへ向かう間に見た町の風景は
車は新しくてきれいなのがいっぱい走っているし、
自転車はそれほど姿を見かけないし、
正直、なんか拍子抜けしていたんだよね。

これぞ！中国ってな感じの風景に出会って、
車の中からパチパチと写真を撮りまくる私達なのでした。

今日は約１０時間かけて車で九寨溝まで向かいます。
途中、トイレ休憩を２時間おきくらいで取りながら、とのこと。

そうでした。
中国といえば、悪名高きトイレ事情。
溝があってそこにみんな並んで用を足す・・・と。
もちろん扉なんてモノもなく、うんぬんかんぬん・・・。

そして、最初にトイレ休憩した時のトイレが、ここ。→
あはは。
撮っちゃいましたよ。

おおー！
これが噂に聞いていたトイレなのねー、ってなもんです。（笑）

みんなも気になるでしょ？
実際のところどんな感じなの？って。

でも、どうです？
思ったよりひどくないと思いませんか？

私もいとこも九州の田舎育ちなので小さい頃には
肥だめなんてのも目にしてきたし、（あ、私だけかしら？）
昔の家にはお年寄りが使う外便所みたいなのもあって（穴が掘ってある式）
あれも結構すごかったし、
こんな感じだったら全然問題なしだよねー。 無問題（もーまんたい）！

いとことそんな風に話してました。

お次は川主寺付近のトイレ休憩で撮った写真。
あ、このバンに乗ってずっと旅してました。

向こうに見えているのは黄龍の看板。目的地は近い！

川主寺は黄龍のある場所になりますが、
ここでだいだい3,200メートル位って言ってたかな。
緩やかな山道をずっと登ってきて、知らない間に結構標高が高くなっていたんですね。

今回の旅はとにかく標高の高い場所にある観光地へでかけるということで
一番の心配は高山病でした。

源さんも、「大丈夫？」と頻繁に声をかけてくれてました。

シェラトンのロビーとお部屋

さすが！シェラトンって感じで、
道中横目に見ていたどのホテルとも
格段の差でご立派さんです。

驚いたことにこんな奥地へ
やって来たっていうのに
ネット接続可なんです。
すごいね！

1日６０元らしい。
＊ちなみにクラウンプラザは
　 フリーでした。

そして、やって来ました！九寨溝！

まずは入り口。
ここで標高1,996メートル。

ここでもハイテク化の進んだ様子にビックリよ。
右の写真、大きなオーロラビジョン
っていうのかな、わかります？

あのモニターに九寨溝の
ＰＲ映像がずっと流れているの。

なんと、なんと。
ここまでハイテクの波が押し寄せてますか。
ちょっと、興冷めかも。
大自然を楽しみに来て
ハイテクかー・・・。

ま、気にしない。

最初にバスを降りて見たのがここ、五花海です。
標高2,433メートル地点。

九寨溝の中でももっとも透明度が高いとされているそうで
英語の説明文でcrystal clear waterと書いてあるのを
ネットで見たことがありますが、
ホントにその表現がピッタリ、です。

水に多く含まれている石灰に浄化作用があるため
こんな風に水が澄んでいるそうです。

右の写真は真ん中に浮かんでいる浮島の形が
ワニみたいだっていわれているそうです。
ホントだ。ワニが口をパカッと開けている感じがしますよね。

公園の中はこんな感じできれいにトレッキングロードが整備されていて、
木漏れ日を浴びながらお散歩するのはとっても気持ちが良かったですよ。 →

後ろ姿で見えているのは黄色い方がガイドの源さん。
手前のピンクの方がいとこ殿。

↑本当に水が透き通っているので、川底にある木々やお魚さん達もこんなにはっきり見えちゃいます。

　ここを散策している時は風も無くて水面が波打っていなかったので
　まるで、鏡に映したように水面に周りの景色が映り込んでいます。

　実は鏡海というところがあって、そこはその名の通り、周りの景色が水面に映ってすばらしいそうです。
　本当はそこに最初に行こうとしていたのですが、
　なんと、この日は政府のお偉いさんだとかがちょうど観光にいらしていて、
　私達がバスを降りようとしたところ、そのご一行様がいらっしゃったため、
　ダメダメ！と降ろしてもらえなかったのよね。

　（ご一行様はシェラトンにお泊まり。朝ホテルを出る時に、物々しい警備の人たちと
　　バスの列があって、源さんが「誰か偉い人が来ているようですね。」と言ってたんでした。）

　バスからちらっと見た感じではここよりもっときれいに景色が水面に映えていたけれど、
　どうか、私達が到着するまでそのまま静かな湖面でいてね。
　そう祈るしかない私達でした。

このあたりは四川省の奥地、もうほとんどチベットです。
九寨溝というのは９つのチベット族の村がある谷という意味だそうです。
メインはチャン族。

今ではこうして観光地化が進んだり、なんだり、で
９つ全ての種族がいるわけではないようです。

五花海の周りにはこんな感じで
チベットの民族衣装を着せて記念写真を撮るというサービスも
‘もちろん’有料で行われていました。

日本人の奥様方もキャーキャー言いながらお写真に収まっていましたよ。

道中でもそうだったのですが、チベットのみなさん、
結構強引にお商売してくるのでお断りするのが大変です。

　この写真を撮るのも遠くから見つからないように撮りました。
　何度断っても、ニコニコしつつも、ぐいっぐいっと押しつけるように来られちゃいますからね。苦笑

　こちらはPearl Shoal 滝の手前で岩肌を走る水の中に咲いていたお花。

　わかりにくいと思いますが、左側の茶色の部分は水が流れているのです。
　水がキラキラと光って、その上に小さな黄色い花がかぶっていてきれいでした。
　緑も瑞々しいでしょう？

こちらはトレッキングロードの随所に見られる案内板です。
次の見所までどれ位かわかってとても便利ですね。
中国語と英語でも書いてくれているのでわかりやすいし。

お手洗いも不自由ない位に配置されています。
公園内は日本でも野外のイベント会場とかでありそうな 仮説のトイレっぽい作りでした。
ビックリしたのが 洋式の便座に電動式のビニールカバーがついていたこと。
しかも自動。

日本の観光地なんかよりもよっぽど進んでいるのかもしれませんね。
（って、私、日本国内はほとんど知らなかったりするけれど。）

　そして、マニフラッグとでも
　言うのでしょうか。
　Pearl Shoal 滝の前の
　広場のようになっている所、
　頭上にはこんな風に
　お経が書かれた布が
　旗状に飾られていました。

　ここからくるっと向きを
　変えるとPearl Shoal 滝。→

　滝のしぶきが辺り一面に
　たちこめていて、
　自然の優しいシャワーが
　とっても気持ちいい！

　マイナスイオンたっぷりよ。

　そして、訪れた鏡海。
　悲しいかな風が出ていて　
　水面が乱れていました・・・。

　映ってないじゃん、景色・・・。
　恨めしや、どこの誰だか知らないけれど、
　どこかのお偉いさん・・・。

　そうそう、各見所はこの左の写真のように
　名前が入った石と、蘊蓄の刻まれた石が
　置かれています。

　標高何メートルってことも
　書いてあるので、今自分が
　どの位の場所にいるのかも
　わかるようになっています。

　ちなみに鏡海は2,390メートル地点。

　こちらは箭竹海。
　よっぽどここの方がきれいに
　景色が映っているよ。

　と、まだブツブツ言いながら
　写真を撮る私。苦笑

　お日様が気持ちよくて、
　陰もクッキリでてくれるので
　私の陰を水面に
　参加させてみました。→

　こんな面白な写真を撮るのも
　楽しいのよね。
　えへへ

園内を走っているシャトルバスはこんな感じ。
パンダの絵が描かれていたりして
車体も新しくって良い感じでしょ。

バスを待っている間、私以外のお二人は木陰に避難。
私は太陽の光を一杯浴びたいのでわざと日の当たる場所へ。

光の降り注ぐ感じを１枚撮ってみました。
光の輪っかが飛んでいて良くない？
結構自己満足してるんだけど。おほほ。

　閑話休題
　ここでまたお花君達のご紹介。

　←左は川辺のタンポポ。
　緑と黄色がクッキリしていて
　良い良い！とパチリ。

　 右は 青い小さなお花が
　花火のようについているの
　きれいでしょう？→

　小さなデジカメでここまで
　撮れれば十分だよね。

そして、チベットの風情を感じさせるマニフラッグや建物等々。
一番右の写真は樹正寨民族文化村。おみやげゲットにもってこいの場所です。
バスターミナルの所にあるレストランにも村のみなさんが出している屋台村みたいなおみやげやさんが並んでいるのですが、
そこでもこの民族村でも「ねぎる」のを楽しみましょう。
町のショップと一桁違う値段位でお買い物できますよ。
　

ここに来た時はもう夕方で
このとき乗ってきたバスが奥まで来るルートを走る
バスとしては最終だったようです。
次のバスはもう来ないので
何時までにバスに戻るようにと言われました。

このバスで次のポイント五彩池も廻っていくのですが
そこでも何時までと時間を区切られました。

もちろん中国語で言われているわけで、
ガイドの源さんがいなかったら、
絶対そんなこと理解できていませんでした。

私達、本来のスケジュールで着てたら
自分たちで廻ってて、バスの最終なんてわかんないから
きっと置いてけぼり食って
トボトボ歩いて帰る羽目になってたよねー。
スケジュール変更になってホントに良かったんだよ。
・・・なんて話していたモノです。

でも、ホント。
二人だけで動いていたら
何も知らないで
バシバシ写真撮りまくってて
気がついたら誰もいない・・・
あれれ？ってなことに
なっていたに違いない！
九寨溝入り口までバスで
１時間以上かかる場所なのに！
くわばら、くわばら

そして、五彩池。
五花海と並び称される透明度。
そして彩りの美しさでは
九寨溝一と言われている場所です。

小さな池なのですが本当に場所によって色が変わっていてきれいでした。

バスで来た一行がわらわらと辺りを歩き回っているのと、 時間に余裕がないことと
条件が良くなくってあまり写真は撮れていません。残念。

最後に火花海。入り口近くに位置しています。

ここではトレッキングロードが上手く配置されているので、水の流れをすぐ近くで堪能することが出来ます。
きれいな水が流れ落ちるところなんてまるで宝石のようじゃありませんか。
プリズムのように光を屈折させているのかな？
水面を真横から見ることもできるので、不思議な水中の世界を覗くことが出来ます。
　

←すぐ手の届くところに
　こんな場所があるの。

実は手を水につけている
写真も撮ったんだけど、
あわてて撮ったのでピンボケ。
(＞ω＜)

こんな風な光景を見ることの
出来るポイントポイントには
低い位置でカメラを構えた人が
シャッターチャンスを
狙っていました。

何をしているのかと思ったら
こんなきれいなモノが！

みなさんも九寨溝へ行かれる際にはこんな超クローズアップのお写真をお忘れなく。
遠景とはひと味違う水のマジック。良いでしょう？

朝８時から夕方６時位まで１日たっぷり九寨溝の山の中を歩き回って
ホテルに戻る頃にはもうクタクタ。

夕食の後、今日もフットマッサージを受けることにして、明日の黄龍に備えます。
あ、このマッサージが面白かったの。
詳細はおまけページにご紹介しますね。

さ、明日は一番の難関、黄龍です。
山登るぞー！