◆　ビザホルダーの出入国　◆

02/28/2004　追記

アメリカ合衆国への出入国に関して、ビザがある場合、空港で顔写真と指紋をとられるという
ニュースをみなさんもご覧になったのではないでしょうか。

実際にこの年末NYヘ戻った同僚、そして、１月に戻ってきた私も入国審査カウンターにて
写真を撮られ、指紋も取られましたので、今回はそのご報告です。

まずは概略から。
領事館のインフォメーションによれば、次のようになっています。

■今回対象となるのは、査証（ビザ）を使って出入国する方々とのこと。
査証（ビザ）を使用して米国に（再）入国or米国より出国される方々ということですね。
査証（ビザ）免除プログラムの下で、９０日以内の観光などのため査証（ビザ）なしで
入国する方々に対しては、当面影響がない模様です。

■アメリカ合衆国入国時には・・・
入国審査カウンターにおいて、両手人差し指の指紋のスキャンと、デジタルカメラによる顔写真の撮影が行われ、
これらの情報は、データベースと照合され、入国許可の判断に利用されるということです。
なお、その後も米国に入国するつど、同様の手続きが必要となるそうです。

■アメリカ合衆国出国時には・・・ 　　
セルフサービスの端末機を使用し、渡航文書（パスポートや米国ビザ）及び両手人差し指のスキャンを行うことで、
本人確認、出国（オーバーステイの有無等）を確認することとなるようです。

■さらに詳しく内容を確認されたい方は・・・ 　　
米国国土安全保障省ホームページ(www.dhs.gov/us-visit)等をご確認ください、とのこと。

さて、私より一足先にNYヘ戻った同僚から写真と指紋を取られるよー、とメールで教えてもらっていた私。
ビザを持っている人のみ対象の措置ということで、別にラインが設けられているのかしら？と思って列に並びました。

ん？別に列が作られている様子はなく、いつも通り、空いたカウンターへ次々と係りのお姉さんが 案内していきます。
よく見ると、全てのカウンターにテニスボール大の簡易デジタルカメラと文庫本位の大きさの指紋スキャン用の
機械が設置されている模様。
意外とビザホルダーって多いのね、と感じるほどスキャンの機械に指を押し付けている人がいらっしゃいました。

今までよりも確認事項が増えたということですから、入国審査に時間がかかりそうだなぁと
思っていたのですが、渡航目的など確認した後、左手人さし指からスキャンして、と指示され、
両手の人さし指を赤いスキャンシートに押し付けて、係官がパソコンできちんとスキャンされたことを確かめると、
お次はここを見て、とデジカメをアゴで示され、あっという間に終了でした。

なんだか大変な手続きが加わったんだという印象を持っていましたが、
意外なほどにスムーズで、さほど負担が増えたようには感じませんでした。

それよりもコンピューターのシステムがダウンした時の方が大変ですよね。
今やすべて機械に通していますものね。

実は、私がNYヘ戻った時もイミグレーションのコンピューターシステムがダウンしたということで、
しばらく飛行機からおりられず、缶詰めになっていたんです。

観光で米国へいらっしゃる方には今のところ関係のないお話ですが、刻々と状況の変わっていく昨今、
いつ全員対象になるやもしれませんので、ご紹介してみました。
留学予定、赴任予定のある方にもご参考にしていただければ幸いです。