03/16/2003
|
その頃、やたらに社内では「チャレンジ！」「変革」などといった
勢いのいい言葉が飛び交っていたのでした。
だいたいがお調子者の性格なわたし。
周りでそんな風に囃し立てられると、なんだか自分も何かにチャレンジしなくちゃ
いけないような気分になってくるでしょう？
「ほれ、そこのあなた。あなたに言ってるんだよ。」と、
まるで自分がまさに渦中の人になったかのような錯角を起こしてしまったのですよ。
そんな時になんともタイミングよくNY研修公募のニュースを目にして
しまったものだから、素直に「あっ、私、チャレンジしなくっちゃ。」と
応募してしまったのです。
あ、うそうそ。常に獏たる思いはあったのだと思いますよ。 今、思えば。
「このままでいいの？」「いまのままじゃいけない！」なーんてね。
きっとこんな風にもやもやした気持ちをだましだまし働いている人って
結構多いんじゃないかなぁ？
で、専門知識を身につけるべくNYで１年間勉強するという研修に応募したわけ。
普段から「私ってつくづく素人さんだよなぁ。だめだよー。」と痛感していましたしね。
ま、でも「不況だ」「厳しい状況だ」なんのかのといってるなかで、こんな奇特な
研修プログラムを用意しているうちの会社はまだまだ捨てたもんじゃない。
、、のかも、、、。
そして、面接を受けたのが１１月の末でした。
ベラベラと日本語でたっぷり話した後、
「何でもいいから英語でしゃべってみて。」と言われ、
「えー！！だってもうしゃべりつくしちゃったよー！」と頭の中は真っ白。
しばしの沈黙の後、ようやく出た言葉は、、、
「Could you ask me something?」---何か質問していただけませんか？---
あはは。 だって、本当に何も思い浮かばなくって。（汗；）
てっきり英語での質疑応答だと思って面接に臨んだものですから 。
聞かれたことに答えるくらいなら、なんとかなるだろうと甘い考えを持っていたのです。
が、なんと、何か質問が返ってくるのかと思いきや、その時の面接官の反応は
嬉しそうに「うん、うん。」と頷く、、、というもの。
いやいや、違いますよー。
何か質問して欲しいんですよー！と、もう一度質問を繰り返すと、ようやく分かってくれました、、、。
（笑えるエピソードでしょ。 ）
が、やはり「フリートークで自由にどうぞ」とのことでしたので、
しどろもどろになりつつ、志望動機、研修で何を勉強したいのか、
などなどを もう一度英語で申し上げ、終了。
最後に面接官のお一人が「就職試験でもないんだけれども、ま、今回ダメだったとしても
ご縁がなかったということでご理解ください。」というようなことをおっしゃられ、
もーう、「あああー！もうだめだぁあああ！」「大失敗だぁあああ！」と 落ち込んでいたのでした。
面接の後、発表は１月の早いうちにお知らせいたしますということでした。
が、、、。 が、、、。
なんと、年が明けた頃から悪い噂が流れ始めたのです。
研修そのものが無くなるかもしれない！という噂が。
そんなこんなで、待てど暮らせど発表はナシ。
そして、もぉーん、じらすなぁ、、、。
という感じで待たされ、待たされ、
「beさんに決定しました。」と知らされたのが １月の末でした。
一時は、もう、あきらめの境地でしたよ。
やったぁー！！
一発逆転ホームランだぁ！！
６月に渡米し、１年間あちらで学生になってきます。
会社のお金で、この年で（もう４０前なのねぇ！？） 学生生活をさせてもらえるなんて幸せ者です。
なぜだかずぅーっと英語が好きで、駅前留学まで やり続けていたのはきっとこのためだったのねぇ。
既婚者の研修生は初めてということで、 卒業証明書の名前が旧姓でいけるのか？など
思わぬ「？」に人事部ともども必要書類手配に とまどっています。
でも、なんだかんだいっても、何をするにも
思わず笑顔の私です。 （＾v＾）