03/24/2003
今日新聞を読んでいたら癌に関するシリーズ記事が載っていました。
今回は乳癌に関するもので、乳癌といえば、私も少々かかわりがあるので、
このつれづれ日記に書いておこうかなと思い立ちました。
いや、なんだか深刻な告白なんてものではありませんので、ご心配なく。
すみませんね、もったいつけちゃって。
私のまわりには「がん」「癌」「ガン」、癌のオンパレードといった感じで
癌を患った人がたくさんいます。
実の母親も私が大学に入った年に癌で亡くなっています。
そんな私が、大学３年生の夏、ふと自分の胸にしこりがあるということに
気が付いてしまったのです。
まぁああ！その時の驚きといったら！
うら若き乙女が胸にしこりを見つけてしまったのですから、
相当なものだと 想像できますでしょう？
しかも、自分の母親を癌でなくして間もない頃ですからね。
「私、乳癌になっちゃったのーー！？」と奈落の底ですよ。
ドキドキしながら、友人に付き添ってもらって病院にいったのでした。
渡航内科ではありませんが、胸のしこりってどこへ行って診てもらえばいいのか、
当時の私には女性の病気は全部産婦人科へ、というくらいの間違った知識しかなく、
近くの総合病院で診てもらったのを覚えています。
（本当は外科になるんですよね。）
その時は触診のみで、心配いらないからといわれ、痛いんだったらこれ貼って、と
シップだけもらって終わりでした。
でも、どう思います？
「あー、よかった！」と胸を撫で下ろしておしまいだったと思いますか？
そんなわけありませんよ。
もしかしたら、私の知らないうちに親に連絡がはいっているのでは？などと
いらぬ心配でしばらくはもんもんとしたものです。
それでも、嫌なことには蓋を、でもありませんが、しばらくはしこりも
気にならなくなっていたので そのまま数年放置していました。
でも、やはりしこりが気になって、数年後には違う産婦人科の門をたたき、
そこでも、心配ないとたいした検査もなくお払い箱でした。
お医者様曰く、「本当に癌だったら、今頃こんなに元気でピンピンしていないよ。」と。
そりゃぁーそうなんですけれどね。
で、またそこから10年位経った頃、やはりしこりが大きくなったような気がして、
今度はようやく外科の門をたたきました。
そして、ここで初めて検査らしい検査を受けたというわけです。
まずは、触診。
そしてマンモグラフィーというレントゲンのようなものを。
これは乳房を縦から横からはさんでレントゲンをとるのですが、
少年のような体の持ち主の私としては、きちんとはさめるのか心配でした。
技師の方は大丈夫ですよ、とやさしくおっしゃり、その通り、ちゃんと 写っていました。
念のため細胞も採って調べましょうと注射器のようなものでシュコシュコやりました。
結果はおそらく代表的良性腫瘍としてあげられる線維腺腫であろうとのこと。
ただ、細胞を採って調べたといっても局部的にしか調べられないので、
違う部位に悪い細胞がないとは限らないこと、何か変化があった時には検査したほうが
よいこと、 などなど この十数年来ずーーーっと気になっていたしこりについて
初めて納得のいく説明をしてもらいました。
ま、最初にしこりを見つけてからからすでに15年位たった今でも健在ですから、
お医者様の見立てに 間違いはなかったのでしょうが、、、。
さて、なぜ長々と昔話しを書き連ねたかと申しますと、
＊＊＊診てもらいたい病気に詳しいお医者様に診ていただくことが大切！＊＊＊
ということをみなさまにお伝えしたかったからなのです。
的外れなところにいってしまうと、私のように１０年以上に渡って
不安を ひきずることも あるというわけです。
私の場合は単なる取り越し苦労でよかったわけですが、現に、本当は癌だったのに
最初に診てもらったお医者様が専門外で見のがしてしまった、などということが
あるようなのですよ。
海外赴任にあたって、歯医者さんに行っておいたほうがよいなど、健康管理については
気になるところです。
ま、海外赴任など関係なくとも日々の健康管理は大切です。
医学は進歩しています。
早期発見で癌はなおる病気になってきました。
みなさん、定期検診は積極的に受けましょうね。
そして、万一気になることがある時には、
的を得たところへ行って診てもらいましょうね。
突然ですが、癌のお話しでした。