04/23/2004
我が家に新しい家族が増えました。
末っ子の下にもう一人。
小さな小さな女の子。
名前はぽぽちゃん。
生まれたての“人間”の赤ちゃんよりまだ小さい。
身長３０センチ、体重４４５グラム。
実はこれ、お人形です。
昔風に言えば抱き人形。
お友達が持っているのを見て以来、
このお人形に一目ぼれしてしまったウチの末っ子。
ここ半年ほどの間、事あるごとに
「ポポチャン ホシイネン・・」と言い続け、
パパ、ママともついに根負け。
誕生日まではまだ一ヶ月ほどありますが、
「入園祝いも兼ねるということで・・」と、
この週末、我が家に迎えてしまいました。
つぶらな瞳は薄茶色。
寝かせるときゅっと閉じ、起こすとぱっちり。
少々団子気味の鼻は、我が家の娘たちにそっくり。
ほんのり桃色に染まった耳たぶや頬、
手の甲のえくぼや、小さな爪、お尻の青いところなど、
見れば見るほどよく出来ています。
なかなかリアルな作りです。
末っ子が買ったのは、
「おふろもいっしょ ぽぽちゃん」。
ちょっと硬めのプラスチックタイプです。
このお人形の“売り”である、肌のぷよぷよ感がないのは残念ですが、
「ゼッタイ イッショニ （オフロニ）ハイルネン」という
末っ子の強い希望が優先です。
箱を開けてみると、
小さな黄色いタオルと一緒に、
湯あがりのお茶までセットされている念の入れよう。
いやはや何とも・・。
芸の細かいこと・・。
「あ、ぽぽちゃんの髪、乾かしたらなあかんで」
「ほら、もうねんねさせな」と、
甲斐甲斐しく世話を焼いてるのは、
実は肝心の末っ子ではなく、真ん中の姉。
一番上の姉も、
「今度はデニムのスカートを買ってあげよか」
と、満更でもない様子。
背中にぽぽちゃんをおんぶして、
嬉しそうに歩き回っている末っ子の後ろを、
「よしよし、いい子ネ」
「ほら、何か息苦しそうやで」と、ついて回る姉二人の姿は、
『新米ママを心配するおばあちゃん』という表現がまさにピッタリです。
「ぽぽちゃんは俺らの孫か？ひ孫か？」と
夫と私は笑いをこらえるのに必死です。
でも・・。
その日の夜のこと。
布団の中で末っ子の下敷きになっていたぽぽちゃんを、
「かわいそうにネー」と引きずり出し、
つい“ヨシヨシ”してしまったのはこの私。
あらら？
『ぽぽちゃんのおばあちゃん』はまだ増えそうです。