09/14/2003
宿題をしているお姉ちゃんたちの邪魔ばかりしている
３歳の娘を連れて、近所へ散歩に出ました。
初秋とは名ばかりの、まだ熱気のこもった９月の夕暮れ。
消防署へと続く外回りの遊歩道を通り、
散歩中のワンちゃんたちに挨拶しながら、
西公園のほうへぶらぶら歩いていると、
群青色に暮れてきた東の空に、
まんまるいお月さまが、ぽっかり昇ってきました。
「ん？」
「ナニ？ドウチタン？」
「お月さまの下に・・」
目をこらして見ると、
月のちょっと下、
もちつきをしているうさぎの足元あたりに、
ひときわ光る星がくっついてきています。
よくよく見ると赤い星。
「ああ・・あれは・・」
約６万年ぶりに地球に大接近中の火星です。
今日はお月さまと一緒に、夜空をお散歩のようです。
銀色に光る大きな月がおかあさん。
その後を、離れまいと必死についていく火星は赤ちゃん。
なんだか、私たちと似てる・・。
思わずくすりと笑ってしまいました。
「ほら、お月さまも、ママたちと一緒やねえ」
「ドコ、ドコ？ミエヘン」
つま先だって、目の前の家の屋根の上を必死に見上げている三女。
空のむこうでも、
「ほら、あそこで人間のこどもがこっちを見てる・・」
「エ？ドコドコ？ミエヘン」
なんてやってたのかも。