03/05/2004
風邪ぎみなのか、このところ頭の重い日が続いていました。
こめかみのあたりにずうんと鉛をのせられたよう。
すっきりしません。
食欲もいまひとつ・・・。
こういう日は、何か温かいものお腹に入れて、
ゆっくり休むのがいちばんです。
ちょうどいただき物のくず湯が棚の隅っこにありました。
小さな桃色のあられが入ったかわいい包みです。
さっそく作ってみることにしました。
・・といっても、熱いお湯を入れてくるくる混ぜるだけ。
透明になったらできあがり。
ふうふう、はふはふ。
アツアツを少しずつすするようにして飲んでみました。
くずのやさしい甘みが、口の中にゆっくり広がります。
喉から胸へ、
胸からお腹、背中へと、
じんわり伝わる温かさにほっとします。
両手で包んだ湯呑みから、
ほんわか立ち上ってくる湯気もごちそうです。
ほこほこ、ぬくぬく。
こわばっていた肩の力もすっかり抜けて、
あんなに重かった頭も少し楽になりました。
何年かぶりのくず湯。
幼い頃、お腹をこわした時に飲んだときには、
「何の味もしない・・」頼りない味としか思わなかったのに。
この微妙な甘みが嬉しいなんて、
私も“違いの分かる”年頃になったのでしょうか・・。
三月初旬。
まだ冷たい風が吹く夜のたわごと。