03/20/2006
ジョギング日記外伝。
後編です。
あ〜 もう！口がムズムズする！結論から先に言っちゃいますネ！
完走です！４２．１９５キロ 立ち止まることなく 走り切りました！
わ〜い 拍手 パチパチ。
それなりに がんばって練習を積んできたので
「初フル完走 楽勝か？」な〜んて 密かに思ったりしていたけど・・・。
やっぱり 甘くは ありませんでした。
まあ、聞いてくださいナ。
１１時。快晴。ちょっと緊張気味で スタート。
でも 何しろ７０００人です。
号砲を聞いてから スタートゲートをくぐるまで 押すな押すなで 歩くのがやっと。
「転ばないように」と 必死で 自分の居場所をキープしているうちに
周りのペースに巻き込まれて あれよあれよと走り出しました。
ふと気付いたら 心拍数は １６０。
予定していた“ぽてぽてペース” を大幅に上回る “とっとこペース”です。
「このまま行ったら 明らかに 私はつぶれる・・・」 と 自重するも、
興奮したイノシシと化して、猪突猛進。
なかなかペースを落とすことが出来ず 気がついたら１５キロ。
「なるように なれ」 と あきらめかけた ２０キロ手前の 緩やかな上り坂で
ようやく 落ち着いてきました。
２１キロのハーフ地点で ゲストランナーの 有森裕子さんと ハイタッチ。
”初マラソンです！” と ゼッケンに 書き込んでおいた おかげでしょうか。
「がんばってね」 「どこから来たの？」と
先輩ランナーから たくさん声をかけてもらいました。
早春の篠山路を かっとび〜ました。 気持ちよく走れました。
「いいペースだよ」 と 声をかけられ 欲が出たのも この頃。
２５キロから ３０キロに かけて “ちょっと”ペースアップ。
この“ちょっと”で 後々 私は 泣くことになるのですが・・・。
この時は まだ 知る由もありませんでした。
ランニングの神様は 厳しかった。
３５キロ過ぎから 強い向かい風が吹き始めました。
「ああ・・ きついな」 と 思った その直後 太ももが重くなってきました。
「私の足って 何キロくらいあるんだろ？」
のん気なことを 考えているうちに ずっしり こたえはじめた その重み。
一歩ごとに ブルンブルン。
呼吸は大丈夫なのに まだまだ元気なのに
足が 前に出ない。
さっきの “ちょっと”の ツケが きっちり回ってきたのです。
私は おんぶオバケを 背負ってるの？と 泣きたくなるくらい 足どりが 重くなってしまいました。
「もう 帰りたい・・・」
まっすぐ続く田んぼ道で つぶやいたら
横を走っていた おじいちゃん（ゴール後伺ったら 御年６８歳！） から
「こんな じいちゃんでも 走っとる！あんたなら 大丈夫！」 と 逆に 励まされてしまいました。
「５０、６０、喜んで」 の ＣＭじゃないけれど、あの年代のパワーには 圧倒されます。
「いい記念になるから」 と 走りながら 写真も撮ってくれました。
元気を もらいました。追い風になりました。
ランニングの神様。
もしかして あれは あなただったのですか？
そして ４０キロ通過。
ラスト２．１９５キロ。
ゴールが逃げてるんじゃないの？と思うくらい 永遠に続いた 川沿いの道。
歩き出す人も 多くなりました。
道端にしゃがみこんで 攣ってしまった足を 懸命に ほぐす姿も・・・。
「もう 止まろ」
「いや あと １０歩だけ 進も」
１０メートル いや ５メートルごとに そんな葛藤を繰り返し、
沿道から流れてきた ＺＡＲＤの ♪負けないで♪に 背中を押され
ヘロヘロになりながら やっとの思いでゴール。
タイムは 手元の時計で ４時間１分０４．
終わってみたら 「もう少しで ４時間切れたのか・・・」
惜しい気もしたけれど
この”１分０４”は 神様からの宿題。
「これからも 走り続けようね」 と 雲の上から 言われた気がします。
ということで。
天ちゃんのジョギング日記外伝でした。