12/07/2003
ジーンズ生地のワンピースを着た三歳の娘。
もうひとつ何か足りません。
どこか寒そうなのです。
首筋でしょうか。
でもマフラーをするには、今日は暖かすぎます。
「！」
ふと思い立って洋服ダンスの一番上、
ハンカチを入れている引き出しを開けてみました。
私は、百貨店のハンカチ売り場が大好き。
用もないのに立ち寄っては、つい綺麗な色のハンカチを買ってしまいます。
そんな風にして私のところへやって来たハンカチが、もう百枚を超えたでしょうか。
引き出しの中は、さながらハンカチの花畑。
その中のひとつ、
真紅の地に細かい水玉模様と白い小花を散らした、
ピンクハウスのハンカチを選んで、娘の首に結んでみました。
お！ええやん！
パッと印象が変わりました。
襟元にひとつ紅い色が入っただけで、グッと華やかになりました。
顔色まで上気したように見えます。
ジーンズのインディゴと、深紅のコントラストもきれい。
「うん!かわいい！」
私が思わず手を叩くと、
娘も恥ずかしそうに、でも首をかしげてポーズなんか決めてりして。
ハンカチのスカーフなら安くて気軽に楽しめます。
シルクのように汗を気にする必要もありません。
汚れればジャブジャブ洗えます。
大判の物を使えば私にも応用できそう・・。
今日の私は、黒いセーターとジーンズ。
バーバリーの、ベージュのハンカチを選んでみました。
ふちを細かいチェックで囲ってあります。
五センチくらいの幅にして首に巻き、横でふんわり結んでみました。
こげ茶と黒のチェックが、いいアクセント。
シックな感じで悪くありません。
今度は、若葉のような柔らかいライムグリーンに、
色とりどりの花柄のハンカチ。ケンゾーです。
鏡に写っているのは、パッと明るくなった私。
ウン、ウン。これもイケテる。
いつもの普段着が、急におしゃれになってしまいました。
今までたんすの中で眠っていたハンカチの、
小さな、小さなファッションショー。
ちょっと得した気分でした。