08/16/2003
不安な夜を過したはずのわたくし、、、。
朝、ゴーゴー寝ていると「ピンポーン！」と誰かが尋ねてくるではありませんか。
へっ？うーん、、、夢の中ではもう電気がついていたけど、本当に電気が復活してくれたって事？
お部屋の床の修理を頼んでおいたのがこんなに早く来たのかしら？
などと、とぼけていると、同僚でした。
暗闇の中をここまで上がってきてくれたのです。
「食料とか早めに確保しにいこう！」ということで７時過ぎにアパートを出ました。
何軒かやっているお店をみつけて水とマッチとローソク、そして、パンをゲット。
韓国系の方が経営しているデリですが、結構いつも通りのお値段でローソクを灯しながら普通に営業しています。
いつも利用している一番近いお店だったので「ここがやっているなら、慌てて食料を買い込むこともないね。」と
一安心です。
お次は懐中電灯などライトが欲しい！
何が大変って、真っ暗闇の階段が一番の難関なんです。
それ以外は停電したってそれほど困らないんですけどね。
32階まで歩くのもいいんです。
真っ暗なのが一番困るんですよねー。
で、違うブロックへ歩いていると、
ん？信号がついている、、、？
車をよけ、よけ、歩いていたのが、ちゃんと信号がついている、、、？
あ！お店の電飾もついてるーー！
戻ったんだーー！
でも、ライトのありそうなお店はまだ開いていません。
銀行は、、、やってる！ お金おろさなきゃ。
またいつどうなるかわからないし、 キャッシュマシーンに入っているお金が無くなる前に手にいれておかねば。
普段現金を持ち歩かないので、今回のような状況では困ってしまうんです。
電気が使えなければカードも使えませんからね。
お金をおろしてアパートへ戻りました。
が、アパートは依然暗闇のまま。
あれ？
そうなんです。
一部復旧しているだけで こちらのブロックはまだ3、４時間かかるそう。
3、４時間なんだったらと、ロビーでしばらく待つことに。
ロビーで座って待っている間にいろんな人から聞いたところでは、すでに水が出なくなってしまったようです。
昨日の夜使えたのはまだラッキーだったようで、昨日からダメだったビルもあったとか。
こんなこともあろうかと、昨日の内にお風呂にお水をためておいてよかった。
水が流れなければ、トイレも使えませんものね。
いろんな情報を整理した結果、
ブロードウェイから東側だけ朝の4時頃復旧していたらしい
地下鉄はまだ動いていないらしい
水は出なくなってしまったらしい
一部のお店は営業している
電話もつながりにくい状況は昨日と変わらない
などといったことがわかりました。
その後、午後3過ぎ位にアパートの電気も復旧しました。
結局、意外なことに、ライトは文房具屋さんでカード式のものがあって、それをゲット。
いろんなお店がお休みしている中、逞しく営業していたのはデリやカフェ。
一部のレストランも開店時間をずらして営業を始めていました。
そして、驚いたことに、バーグドルフが12時に開店していたのです！
私達は他にやることもないので見学してしまいました。
（なんてまじめなんでしょうね！）
今、エレベーターで戻ったお部屋にいますが、
水は出るようになっています。
ガスも、、、つきました！
お湯は、、、まだ出ません。
TVが、、、変です？数チャンネルだけしか見られませんし、表示も変です。
電話が、、、死んでいます。「ツー」という発信音が全く聞こえません。
携帯はなんとか使えます。
そして、太ももは筋肉痛が、、、。
たかが停電、と侮るなかれ！
高層ビルの立ち並ぶここマンハッタンでは非常に大変なことでした。
大袈裟なようですが、WTCの階段を歩いた方々のお気持ちが多少なりともわかったような気がします。
交通網が麻痺してしまって、自宅まで数時間かけて歩いて帰った方もいらっしゃったことでしょう。
地下鉄に乗っていて地上へはい出さなければならなかった方、エレベーターに閉じ込められて救出された方、
大変な思いをされた方が大勢いらっしゃる中で 私はまだラッキーだったと思います。
まだまだ、落ち着くまで時間がかかりそうですが、
こんな調子でサバイバルしています。元気です！
貴重な経験、体験中の管理人beより現地実況中継でした。