◆　BLACKOUT live　◆

08/15/2003

今、8/14木曜日午後６時過ぎです。

今日の午後４時過ぎ位にアメリカ国内は大規模な停電に見舞われ、現在大混乱の真っ最中です。

こうやって書いている私自身今何がおこっているのか定かではありません。
わからないなりに、実況中継を書いておこうと思います。

今日は午前中から会社に出向いて仕事を少々かたづけ、遅めのお昼を済ませた後、
学校へレジストレーションの確認に行っていました。（同じ研修できている同僚も一緒に。）

インターナショナルオフィスでのやり取りの帰り、レジストレーションオフィスヘ行って
コース案内のカタログアップデート版（クラスの変更やキャンセルが載っている）をもらったのですが、
そこで急に電気が消えました。

あれ？学校のブレーカーがとんだかな？

その程度に考えて、「さ、また会社へ戻って仕事だ。」と帰ろうとしていたところで知り合いにあったのですが、
彼曰く、この辺り一体が停電ですって。

信号の消えた道路をひたすら歩く人々

「え？電車も動いていないの？」
「うん。」

えーーーー！

会社まで歩きかー。(ToT);Oh No!
タクシーに乗る？うーん、、。つかまらないよねー。歩くかぁー、、。

ということで、のんきに歩き始めたのでした。

学校から会社まで30ブロック位をサッサカ歩きました。
最初は数十分の事かと軽く考えていたのですが、
そのうちどんどん人が増えて、 報道カメラがあちこちに出て、
町中のお店というお店が電気が消えて真っ暗で、
信号もついていないし、 ポリスはいつにも増していっぱいだし、
ありゃりゃ？なんか大変なことになってる？と、ようやく思ってきました。

私達はとにかく仕事があるワイ、と思っていたのと、一応危機管理の一環として会社には安否を報告しなければ、
と思っていたので何度も会社に電話を（携帯から）入れるのですが、busyでつながりません。

わらわらと歩く人込みの中を会社へ急いでいると、同僚の携帯がなりました。
なんと、日本のお父上から！
朝のニュースでNYが大変なことになっていると知ったお父上が心配してお電話をかけてらしたのでした。

地下鉄に閉じ込められたりしていないで、とにかく会社に向かって歩いているところだと
こちらの状況をお話すると安心されたようでした。

NY公立図書館前 道にまではみだして歩いている人が たくさんいるのがわかりますか？

そして、この停電は結構広範囲に渡るものだということを
教えてくださいました。
オハイオ、トロント、デトロイト、クリーブランドまで！？

そう、混乱の中にいると、当事者はなにもわかりません。
はたから見ている人の方がしっかりと情報を持っているものです。

NY内ヘの携帯はbusyで全然つながりませんでしたから、
日本とつながるということが分かっただけでも 安心でした。
いつどうなるかもわからないので、とりあえず、
私も日本の家族へ無事を連絡。

そう、息子は昨日帰国していたんです。
よかったぁー！！今日じゃなくって。

そのうち、このまま数日回復しなかったら大変だなぁ、と水の確保をしておいた方がいいのかと、
ベンダー（露店）毎にみるのですが、考えることは皆同じようで、結構並んでいます。
もう会社につくというところでようやくそれほど並んでいないベンダーを見つけて飲み物ゲット。
水は売り切れでした。snappleが１本＄2.00。たっかーい！

で、会社のビルに到着すると、たくさんの従業員らしき人たちが扉の前に出されています。
扉の前にはガードマンがいて、なんぴとたりとも通しません。という感じでストップされます。
だって、ここのIDもあるんだよー。
でも、だめです。
すると、扉の向こうに会社の人が！
「話だけでもさせて！無事だって伝えたいだけ！」と言ってなんとかお話ができ、取りあえず、安否の報告はＯＫ。
会社の中にも入れないし、じゃあ、このままアパートへ帰ります、と帰路についたのでした。

会社とアパートは５ブロックほどしか離れていないのですぐに到着。
（途中のお店でお寿司をゲット）

でも、そこからが大変でした。
なんてったって、停電中ですからエレベーターは動いていません。
うちは、、、　32階　なんです！
階段だって内階段だから真っ暗。

引っ越してきた時に一度、いざという時のために歩いたことがあったのですが、
その時はちゃんと電気もついていて、10分ちょっとで下まで行けたんです。

でも、この真っ暗闇では一歩一歩足下を確認しなければ進めないのでかなり時間がかかりそう。
で、一度はあきらめてロビーに戻りました。
一旦上がったはいいけれど、すわ一大事！ということでまた降りるのも大変ですしね。

で、もう一度日本に電話をして状況を再確認。
本当に広範囲で停電していて、復旧には数時間かかりそうだということ、そして、
テロでなはい、ということがわかりました。

まだまだ長丁場なんだったら部屋に戻ってゆっくりしていた方がいいかも、ということで
再度、真っ暗闇の階段にチャレンジです。

電気が消えるってこういうことなんだ、としみじみ感じながら、
暗闇を歩いてなんとか部屋に戻ることができました。
はぁはぁいって、もう汗びっしょり。
途中非常灯なのか、数カ所は薄明かりがついてはいるのですが、ほんっとーおに薄明かり。
蛍光のなにかがあるのかな？位の明るさでした。

部屋に入れば、うちは西向きなので、西日が燦々と射して明るい！
お日さまありがとう！って感じです。

停電なんだからガスは大丈夫だろう、と思ってガスレンジ台で確認してみたら、なんと火がつきません。
点火の時に電気を使っているんですね。あちゃー、、、。

水は、、、出る出る。OK。

ガスの火がつかなければ、ろうそくを持っていても火をつけられないじゃない、と
もう一度真っ暗闇の階段を下まで降りてどこか開いているお店はないか、マッチか懐中電灯を売っているお店はないか、と
アパートの周辺を歩いてみました。（ルームアクセサリーとして香り付きのローソクは結構持っていたんです。）

頼みのduane readeは閉店してます。
うヘーっと思いながら歩いていると、キオスクのようなお店でライターを売っています。
「二つちょうだい。」と二つ買ってお部屋に戻りました。
（このお店のライターは翌日朝には無くなっていました。）

ろうそくの灯りの中、帰路ゲットしたお寿司を食べて、日本が動き出す時間を待って、会社（日本側）に無事を連絡。
そう、国際電話は結構つながるんですよ。NY内はアウトなんですけどね。

で、やることはやったので、もう何もできることもなく、あとは「寝るかー！」と寝てしまいました。
（いや、なかなか寝られないんですけどね。普段夜更かしなもので、、、。）

、、、と、ここまでが何もわかっていなかった状態でのlive情報です。
このつづきとして、翌日電気が復旧するまでをお届けしますね。